以前は人の手を使って電話やメールによる営業スタイルを、アウトバウンドセールスと言っていたが、今ではインサイドセールスと名称が変わりつつあります。
旧来の営業スタイルは、今では想像できない世界だが、営業は足を使いお客様の会社へ訪問し「こんにちは!」と席を回る。
アポなしに会社内を勝手にぐるぐる回り、席にいるお得意様に声をかけて情報収集を繰り返す。
サザエさんで言う、玄関を勝手に開けて入ってくる「三河屋さん」です。今では考えられないが以前はフィールドセールススタイルが主流でした。
プライバシーマークやISO27001など個人情報や機密情報など管理に関する法が整備され、より情報の重要度に応じた対応が厳しくなってきました。
飛び込み型営業も同じフィールドセールスですが、法整備により勝手にオフィスに入り込むこともできず、新たな営業スタイルが確立され始めています。
いわゆる電話やメールによるインサイドセールスです。
アメリカではリーマンショック以降インサイドセールス市場が急激に発展し年率7.5%で成長し続け、リーマンショックの2008年から3年間で80万人の雇用を創出したと言われています。また2013年には営業人材の52.7%がインサイドセールスに割かれていると言われています。この調査結果からもわかるとおり、フィールドセールスより、電話やメールで営業を行うインサイドセールスの人員に営業は割かれていることがわかります。
出典:ASCIIビジネス
一番労力がかかる飛び込み営業や、いわゆるテレアポ。断られても断られても続けていかなければならない営業の仕事です。
このテレアポをアウトソースさせ、目的の企業や業種規模、部署などきめ細かいターゲットと電話で製品を紹介するスクリプトが練られ自社の代わりにテレアポをし続けてくれるこんな便利なサービスが注目を集めています。
待っていれば「アポがスケジュールに自動で届きます」
ターゲットデータを分析し可視化させ、アポイント先担当者をあぶりだします。
クラウドサービスと旧来のアウトバウンドセールスを融合させたサービスが、WEIC社が提供する「アポハンター」です。
参考:企業.TV
ターゲットリストを作り、テレアポ用スクリプトを作り、テレアポを行う。断られても断られてもテレアポを行う。
アポイント率を上げる為に、スクリプトを改定していく。
B2B業界においても、能動的にアクションを起こすユーザーを獲得するためのリスティング広告も、単価が上昇傾向にあり、受動的に押し込むインサイドセールスの単価が下回っている傾向もある。
目的の情報を探している、能動的なターゲットを見つけ出すリスティング広告に頼りたいが、単価が年々上昇していることは事実。
受動的なインサイドセールスでどこまで補完していけるか?単価が落ち着き始めている昨今、費用対効果を比較する良いタイミングではないだろうか?
日本においても新しい営業スタイルが確立していくターニングポイントかもしれません。